
【第19回】
2016年5月9日(月)~2016年5月15日(日)の出来事より
社会の状況は日々刻々と変化をしています。このコーナーで、主な出来事について、その概要を理解することに加えて、日常的に「新聞を読む」「ニュースを見る」などの習慣をつけていくようにしましょう。
≪問題1≫
財務省の発表では、国債と借入金、政府短期証券を合計した「国の借金」は2015年度末時点でどれだけか?
① 約1009兆円 ② 約1029兆円 ③ 約1049兆円 |
④ 約1069兆円 ⑤ 約1089兆円 |
≪問題2≫
政府が5月13日の閣議で決定した、2016年度補正予算案の予算規模はどれだけか?
① 3780億円 ② 4780億円 ③ 5780億円 |
④ 6780億円 ⑤ 7780億円 |
≪問題3≫
主要国首脳会議(伊勢志摩サミット)に合わせてオバマ米大統領が訪問することが決まった場所はどこか?
① 長崎 ② 広島 ③ 沖縄 |
④ 福島 ⑤ 北海道 |
≪問題4≫
国連が発表した報告書によると、移民・難民の数は2015年時点でどれだけか?
① 約1億4千万人 ② 約1億9千万人 ③ 約2億4千万人 |
④ 約2億9千万人 ⑤ 約3億4千万人 |
≪問題5≫
次の文章はどの国に関する記述であるか?
*5月9日に大統領選が行われ、強権的な政治手法や暴言で批判を浴びるロドリゴ・ドゥテルテ氏が当選を確実にした。
① フィリピン ② インドネシア ③ベトナム |
④ カンボジア ⑤ タイ |
【解答と解説】
≪問題1≫ 解答:③
発表によると、「国の借金」は2015年度末時点で1049兆3661億円だった。国庫の資金繰りが一時的に和らいで14年度末から3兆9911億円減ったものの、高齢化に伴う社会保障費の財源不足が続いており、なお高水準となっている。
総務省推計の4月1日時点の総人口(1億2698万人)で割ると、国民1人当たり約826万円の借金を抱えている計算となる。
借金の内訳は、主に政策経費の財源不足に充てている国債が910兆8097億円に上り、14年度末から29兆3250億円増えた。
≪問題2≫ 解答:⑤
政府は、熊本地震からの早期復旧に向けた事業を盛り込んだ2016年度補正予算案を決定し、国会に提出した。予算規模は7780億円で、インフラ再建などに使える7千億円の「熊本地震復旧等予備費」の創設が柱。
あらかじめ使い道を定めない予備費が全体の約9割を占め、成立後は被災地の要望を踏まえた支援が実行できるかが課題となる。
予備費は、がれき処理や道路、橋の復旧のほか、被災企業の再建支援などに充てる。予備費以外では、避難所の運営や仮設住宅の建設に充てる「災害救助費等負担金」に573億円を計上。6300戸の仮設住宅を建設し、8700戸の民間賃貸住宅を借りることを想定している。
住宅の被害に応じて被災者に最大300万円を支給する「被災者生活再建支援金」には201億円、災害弔慰金には6億円をそれぞれ計上した。
≪問題3≫ 解答:②
日米両政府は、オバマ大統領が5月27日、伊勢志摩サミットに合わせて安倍晋三首相と共に広島を訪問すると正式発表した。広島、長崎に原爆を投下した米国の現職大統領が被爆地を訪れるのは初めて。被爆から70年余りを経て実現する。オバマ氏は広島平和記念公園での献花や核廃絶を訴える演説を検討している。
ローズ大統領副補佐官は声明で「米国には核兵器を使用した唯一の国として特別の責任がある」と指摘。オバマ氏が原爆投下の是非に立ち返ることはないとして、謝罪を意図するものではないとの認識を強調した。同時に、日米の共通の未来について「前向きなビジョンを提示する」とした。
≪問題4≫ 解答:③
国連の潘基文事務総長は5月9日、移民・難民問題の現状や提言をまとめた報告書を発表した。移民・難民は2015年にはシリア内戦や出身国の貧困などにより計約2億4400万人に上り、2000年比で41%増え、今後も増加傾向にある。潘氏は移民・難民のもたらす経済的な貢献に注目し、各国が受け入れに積極的に取り組むよう訴えた。
国連難民高等弁務官事務所によると、世界の難民数は15年上半期で約2020万人。14年は約1960万人で、うち半数近くが18歳未満の子どもで、難民の86%は発展途上国が受け入れていた。
≪問題5≫ 解答:①
フィリピン大統領選は5月9日、投開票された。民間選挙監視団体の非公式集計によると、開票率約80%で、強権的な政治手法や暴言で批判を浴びる南部ミンダナオ島ダバオの市長、ロドリゴ・ドゥテルテ氏が約39%を得票し当選を確実にした。今後、議会による当選の宣言を経て、6月30日に就任予定。
アキノ大統領は安定した政権運営で、6年の任期中に東南アジア屈指の経済成長を成し遂げた。ドゥテルテ氏の勢いに危機感を募らせたアキノ氏は選挙戦最終盤になり、後継指名したマヌエル・ロハス前内務・自治相と、清廉さで旋風を起こしてきたグレース・ポー上院議員の候補一本化に乗り出したが、不調に終わっていた。
◎次回は5月30日(月曜日)更新予定となります。
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