
【第23回】
2016年6月6日(月)~2016年6月12日(日)の出来事より
社会の状況は日々刻々と変化をしています。このコーナーで、主な出来事について、その概要を理解することに加えて、日常的に「新聞を読む」「ニュースを見る」などの習慣をつけていくようにしましょう。
≪問題1≫
理化学研究所のチームが発見し、命名権を獲得した原子番号113番の新元素の元素記号案はどれか?
① Nh ② Nl ③ Np |
④ Jp ⑤ Jn |
≪問題2≫
米大統領選の民主党指名候補争いで、代議員の過半数を得て7月の党大会での指名獲得を確実にしたのは誰か?
① バーニー・サンダース ② マーチン・オマリー ③ テッド・クルーズ |
④ マルコ・ルビオ ⑤ ヒラリー・クリントン |
≪問題3≫
共同通信社が実施した18歳・19歳を対象として参院選に関するインターネット意識調査では、政党が若い人に政策を「分かりやすく訴えていると思う」と回答した割合はどれだけか?
① 11.7% ② 21.7% ③ 31.7% |
④ 41.7% ⑤ 51.7% |
≪問題4≫
職場で妊娠や出産、育児休業を理由に退職や降格などを迫られるマタニティーハラスメント(マタハラ)に関し、2015年度に都道府県労働局に労働者から寄せられた相談件数はどれだけか?
① 1269件 ② 2269件 ③ 3269件 |
④ 4269件 ⑤ 5269件 |
≪問題5≫
四国八十八カ所の霊場を回るお遍路さんの経済効果が2016年、全国でいくらに上ると試算されているか?
① 約65億円 ② 約650億円 ③ 約1650億円 |
④ 約2650億円 ⑤ 約3650億円 |
【解答と解説】
≪問題1≫ 解答:①
国際学会の「国際純正・応用化学連合(IUPAC)」は、原子番号113番の新元素の名前を「ニホニウム」とする案を発表した。元素記号案は「Nh」。一般からの意見募集を経て正式決定されれば、日本にちなんだ元素の名前と記号が元素周期表に記載される。
意見募集の期間は5カ月間で、年内にも正式決定する見込み。新元素の発見は欧米以外では初めて。
113番元素は、九州大教授を兼任する理研の森田浩介グループディレクターが率いるチームが2004~12年、加速器を使った実験で3個合成した。ロシアと米国のチームと発見の優先権を争っていたが、IUPACから昨年末、日本が発見者と認められ、命名権を得た。
≪問題2≫ 解答:⑤
米大統領選の民主党指名候補争いで、ヒラリー・クリントン前国務長官は6月6日、指名獲得に必要な代議員の過半数(2383)に到達した。
11月の本選では初の女性大統領を目指し、共和党で候補指名を確定させている不動産王ドナルド・トランプ氏と対決する。
今回はオバマ米大統領に党指名争いで敗れた2008年に続く挑戦。第42代大統領のビル氏のファーストレディー、上院議員、国務長官と華麗な政治経歴と知名度を誇り、昨年4月に出馬を表明した直後から本命視されてきた。
≪問題3≫ 解答:①
共同通信社は、選挙権年齢が「18歳以上」に引き下げられたことを踏まえ、18、19歳を対象として参院選に関するインターネット意識調査を実施し、結果をまとめた。
政党が若い人に政策を「分かりやすく訴えていると思わない」との回答が88.3%に上り、「訴えていると思う」の11.7%を大きく上回った。投票する候補者や政党を「決めている」「だいたい決めている」は計24.5%で、75.4%が未定と答えた。
参院選に「関心がある」「ある程度関心がある」は計49.6%、「あまり関心がない」「関心がない」は計50.4%で拮抗。投票に行くかどうかに関し「必ず行く」「行くつもりだ」は計52.2%で、「行かないつもりだ」「行かない」の計24.7%を上回った。「今はよく分からない」は23.2%だった。
≪問題4≫ 解答:④
マタハラに関し、2015年度に都道府県労働局に労働者から寄せられた相談件数が前年度比19%増の4269件に上り、過去最多となったことが分かった。
マタハラに関する相談は、10~14年度の5年間は3200~3600件程度で推移。大幅増となった背景について、厚労省雇用均等政策課は「社会的に認知されたことでマタハラに対して声を上げ、企業への是正指導を希望する労働者が増えた」としている。
相談の内訳は、男女雇用機会均等法の禁止する「婚姻や妊娠、出産などを理由とする不利益な取り扱い」に関する相談が18%増の2650件、育児・介護休業法が禁止する「育児休業に係る不利益な取り扱い」に関する相談が21%増の1619件だった。
≪問題5≫ 解答:③
お遍路さんの経済効果が2016年、全国で約1650億円に上るとする試算を宮本勝浩関西大名誉教授が発表した。8割の約1320億円が四国に集まる。今年は札所を逆から回ると御利益が増すとされるうるう年で、巡礼者が例年より3割増えると推定した。
試算では、四国を訪れるお遍路さんの数が19万5千人に増えると想定。バスツアーや自家用車、徒歩といった移動手段ごとに費用を算出。宿泊費や飲食費も含めて旅行費用を計約618億円と見積もった。
すげがさや白装束、つえなどの関連グッズに1人当たり5万円かかると仮定。総額は約97億円と計算した。納経帳に御朱印などをもらう納経費用は約52億円と算出した。
こうした直接効果のほかに、飲食店の従業員の所得増加による消費の拡大など周辺への波及効果として、約882億円を加えた。
◎次回は6月27日(月曜日)更新予定となります。
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